全日制の課程の高等学校では、毎日８時30分ごろに登校し、自分のホームルーム教室の自席につき、朝のＳＨＲ（ショートホームルーム）で担任の先生から出席確認と連絡事項を受けます。そして、１時間目から４時間目まで、自分のホームルーム教室で授業を受け、昼休憩には自分のホームルーム教室で昼食をとります。その後、５・６時間目も自分のホームルーム教室で授業を受け、終わりのＳＨＲ（ショートホームルーム）で担任の先生から出席確認と連絡事項を受け、掃除をして、部活動に参加していない場合は、16時ごろ下校するというのが通常の学校生活ではないでしょうか？
このように、全日制の課程の高等学校では、いったん登校したら、ホームルーム教室を離れるのは、体育の授業や音楽・美術といった芸術関係の授業、選択科目で教室を移動するぐらいで、ホームルーム教室での生活が学校生活の大部分を占めています。３年生にもなると、選択科目が増えるため、他教室へ移動することが多くなるかもしれませんが、選択科目がほとんどない１年生の時は、ホームルーム教室の自席で過ごす時間が圧倒的に長いといえます。
通常、高等学校においては、生徒は複数の中学校から進学してくるため、１年生の同じクラスの中で、中学校でも一緒だったという人はほとんどいないことも多くあります。そのような中で、少しずつ人間関係をつくっていき、新しい友人をつくっていくということになります。一日中、同じメンバーで、同じホームルーム教室で過ごせば、そのような人間関係は築きやすいかといえば、必ずしもそうとはいえないのが実情ではないでしょうか？
生徒によっては、そのような人間関係を築くのが苦手だという生徒もいますし、そもそも友人をつくるのではなく、一人で過ごすのが好きだという生徒もいます。
しかし、そのような生徒は、時間がたつにつれて、何となくクラスの中で浮いたような存在となって、そのことがメンタル不調につながったり、朝起きることがしんどくなったりし、気が付けば学校へ登校できなくなってしまっていたというケースも見受けられます。特に１年生の時は、このようなことが起きやすいといえます。
それでは、広島みらい創生高等学校の平日登校コースでの学校生活はどのようでしょうか？
広島みらい創生高等学校の平日登校コースの生徒は、自分の選択している科目の授業がある時間までに登校し、授業開始までに時間があるときには、次の時間の授業に不要なものは個人用ロッカーの中に収めたり、自習スペースで予習をしたりしながら時間を過ごしています。
そして、授業開始までに自分の選択している科目の授業が行われる教室に入って、その科目の授業を受けます。次の時間も同じように選択している科目の授業がある教室に移動し授業を受けます。たまたま前の時間の授業と次の時間の授業が同じ教室で行われる場合もありますが、授業を受けるメンバーは違っていることがほとんどです。
午前中だけで授業が終わる生徒は、４時間目が終わる12時40分で放課となるため、そのまま下校する生徒もいれば、学校で食事をとってから下校する生徒もいます。午後からの授業がある生徒も、昼休憩中は校外で食事をしたり、校内の食堂や自習スペースで食事をしたりしています。
中学校時代から仲のよい者と一緒に過ごす生徒、高等学校に入ってからできた友人と一緒に過ごす生徒、友人と過ごすよりも一人で過ごすのが好きな生徒、いろいろな生徒が思い思いに学校生活を送っていますが、全日制の課程の高等学校と違って、一日中、同じ教室（空間）で生活することがないので、自分だけが浮いてしまっているのではないかという不安を持つことはほとんどありません。「クラス」という強いしばりがないため、対人関係で余計な負担を感じさせることがないといえます。
また、制服もなく、服装、頭髪等も自由で、年齢も様々であるため、周りと同じでないと浮いてしまうということがそもそもありません。全日制の課程の高等学校では、ともすれば、周りと違うことをして、浮いてしまうようなことでも、広島みらい創生高等学校の平日登校コースでは、同じである必要がないため、そのようなことは起こりにくいといえます。
無理をしたり、背伸びをしたりする必要が全くないため、生徒は自分らしく、本来の自分のままの姿で学校生活が送れるというのも魅力の一つです。
服装について、唯一、自由にしていないのが体操服と体育館シューズです。体育の授業では、ケガの未然防止の観点から体操服と体育館シューズについては指定としています。
余談ではありますが、広島みらい創生高等学校の体操服は機能的でちょっとかっこいい！それは、体操服で登校する生徒がいることからも、間違いないと思います。（かっこ悪かったら、きっと着てこないでしょう！）
しかし、体操服には学校名だけではなく、生徒個人の名前も入っているので、校外で体操服を着ている時には、十分注意してもらいたいと思います。