広島には「みらい」があるじゃん

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1-3 高等学校の3つの学科


 高等学校設置基準第5条及び第6条で、高等学校には、普通科、専門学科(農業科、工業科、商業科等)、総合学科の3つの学科を置くことができると定められています。普通科とは、主に国語や地理歴史、公民(中学校の「社会科」は、高等学校では「地理歴史」と「公民」の別の教科に分かれます)、数学、理科などの共通教科・科目を学習する学科、専門学科とは、主に農業や工業、商業などの専門教科・科目を学習する学科のことです。

 したがって、普通科に入学すると、国語や数学などの共通教科・科目についてはしっかり学習することができますが、工業や商業などの専門教科・科目はそもそもその学校に開設されていないか、開設されていてもほんのわずかであることが多いです。これに対して、専門学科に入学すると、国語や数学などの共通教科・科目については必要最小限の学習にとどめ、その分、工業や商業などの専門教科・科目を多く学習することができます。

 しかし、当たり前ですが、農業科に入学すると、専門教科・科目を多く学習できるといっても、それは農業についての教科・科目であり、工業や商業などの科目はその学校に開設されていないか、開設されていてもほんのわずかであることが多いため、受験しようと思う学校には、どのような学科が設置されているのか、どのような科目を学習できるのかについては、事前にしっかり調べておく必要があります。

 これに対して、総合学科は、高等学校教育の個性化・多様化を推進するため、普通科・専門学科に並ぶ新たな学科として、1994(平成6)年から導入されたものです。総合学科の一番の特徴は、国語や数学などの共通教科・科目と工業、商業などの専門教科・科目をバランスよく学ぶことができる点にあります。

 つまり、自分の興味・関心や希望する進路などによって、国語や数学などの共通教科・科目と工業、商業などの専門教科・科目の中から、自分で学びたいもの選択して、学習を行っていくことができるということです。

 さすがに、工業科や商業科などの専門学科並みの多彩な科目数を開設することはできませんが、総合学科の場合は、どのような教科・科目を学習するのかは、入学後に決めることができるので、受験の段階で、自分の適性がよく分からなかったり、将来就きたい職業が未定だったりする場合は、総合学科は適しているといえます。

 そうはいっても、学校ごとに開設している専門教科・科目は違うため、自分の興味・関心のある教科・科目を開設しているかどうかは、受験前にしっかり調べておく必要があります。

 ちなみに、広島みらい創生高等学校では、国語や数学などの共通教科・科目に加えて、工業、商業、福祉、芸術関係の専門教科・科目を開設しています。

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