みなさんが通っている学校は3学期制ですか?それとも2学期制ですか?学期についてあまり気にしたことがないという人もいるかもしれません。しかし、実はどのような学期制をとっているかで、高校生活が大きく変わることがあります。
ここではこのことについて説明していきます。
学期制には、大きく分けて2学期制と3学期制があります。3学期制というのは、1年を3つの学期に区分して、1学期→夏季休業→2学期→冬季休業→3学期→春季休業のように、通常、各学期の間に長期休業が入ります。これに対して、2学期制は、1年を2つの学期に区分して、前期→秋季休業→後期→春季休業のように、通常、3学期制にはない秋季休業が入ります。また、夏季休業、冬季休業が、学期の途中にあるため、3学期制のように長期休業が学期の区切りにならないのも特徴です。
2学期制は、3学期制と比べて定期試験の回数が少なくて済み、授業時間数を確保しやすいなどの理由から、広島県の公立の高等学校では、一時期、2学期制をとる学校が増えました。しかし、実際に2学期制にしてみると、3学期制と比べて定期考査の間隔が広くなる分、必然的に定期考査の出題範囲も広くなり、細かな学習の定着度が測りにくいなどの理由から、3学期制へ戻す学校も出てきました。
それでは、これ以外に、高等学校で2学期制をとるメリットは何かあるのでしょうか?このことを、単位認定制度と関連させながら考えてみたいと思います。
通常、高等学校での単位は年度末(3月)に認定されます。この場合、例えば、ある年度の前半は、普通に通学できていた生徒が、何らかの事情で年度の後半から通学ができなくなってしまうと、年間を通しての必要な出席時数が不足しているなどの理由から、その年度のすべての科目の単位が認められなくなってしまいがちです。
しかし、4単位の科目の学習内容を、前期2単位分、後期2単位分で授業計画を立て、それぞれの学期末に単位を認定することにしていれば、前期が終わった段階で前期分の2単位を認定することができます。あるいは、1単位の科目を、前期だけで1単位分の学習内容を終わらせる授業計画を立てていれば、年度末を待たずに前期が終わった段階で1単位を認定することができます。
3学期制の場合は、それぞれの学期での授業日数が大きく異なっているため、学期ごとに単位を配分したり、学期ごとに単位認定をしたりすることは至難の業です。
せっかく前半は頑張ったのに、後半通学できなくなったばかりに、結局すべての科目の単位が認定されないのと、頑張った学期の分だけでも、単位が認定できるのとでは、みなさんのモティベーションはどうでしょうか?
広島みらい創生高等学校は、2学期制で、通信教育コース(通信制の課程)の場合は、ほぼすべての科目が学期ごとに単位を認定できるようになっています。平日登校コース(定時制の課程)の場合は、いくつか通年科目(年度末にのみ単位認定を行う科目)もありますが、学期ごとに単位を認定できる科目も多くあります。
このように、広島みらい創生高等学校は、2学期制をとることで、頑張った分だけ確実に単位を積み重ねて卒業を目指すことができる仕組みをもった学校です。
たかが学期制と思われるかもしれませんが、このことを、単位認定制度と合わせて考えると、もしかしたら、入学後の高校生活が大きく変わってしまうという人もいるかもしれません。

