広島には「みらい」があるじゃん

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5-4 通信教育コースでの添削指導


 それでは、広島みらい創生高等学校の通信教育コースでは、添削てんさく指導はどのように行われているのでしょうか?

 なお、ここでは、広島みらい創生高等学校の通信教育コースでの添削指導について説明していきますが、他の通信制の課程の高等学校での添削指導もほぼ同様と考えていただいてもよいと思います。

 広島みらい創生高等学校では、添削課題のことをレポートと呼んでおり、各教科・科目の1回あたりのレポートの分量は、教科・科目の特性やその回の学習内容等によって若干違ってきますが、基本はB4判の用紙の両面に収まるように工夫しています。

 レポートの内容は、次のように、教科書の本文のある語句の部分が穴埋めになっていたり、教科書中のデータ・資料などから分かることを記述式で解答したりするようになっています。

 語句の穴埋めぐらいならできるかもしれないが、記述式で解答するのは苦手という人もいるかもしれません。実は、通信制の課程で使用する教科書の多くは、その参考書として学習書というものがあり、それを参考にして考えていけば、解答はそこまで難しくはありません。広島みらい創生高等学校の通信教育コースでも、多くの教科・科目で学習書を使っています。

 教科書や学習書などを参考にすればできるといっても、やはり自学自習でやっていくのは不安だと感じる人がいるかもしれません。

 高等学校学習指導要領では、添削指導は「高等学校通信教育の基幹きかん的な部分」と位置付けられ、その上で、添削指導は「生徒の学習の状況を把握し、何が理解でき、何が理解できないか、生徒の基礎学力は十分かどうか、生徒の思考の方向性とつまずきを的確にとらえ指導していくことが必要」であるとしています。

 そして、このような観点から、添削指導に当たっては、「正誤のみの指摘はもちろん、解答に対する正答のみの記載や一律の解説の記載だけでは不十分、不適切であり、各生徒の誤答内容等を踏まえた解説を記載するなど、生徒一人一人の到達度に応じた解説や、自学自習を進めていく上でのアドバイス等を記載することが求められ、マークシート形式のように機械的に採点ができるような課題や、択一たくいつ式の問題のみで構成される課題は添削指導としては不適切」であるとしています。

 広島みらい創生高等学校(他の通信制の課程の高等学校でも同様だと思います)においても、解答を間違えた場合は、単にレポートの解答箇所に×印が付いて返却されるのではなく、どこを参考にすればよいかなどのアドバイスなどが書かれて返却されます。それを参考にもう一度考えていけば、必ず、正解にたどり着くことができるので、安心して学習に取り組むことができます。

 レポートは1回で合格するに越したことはありませんが、合格するまで、「あせらず、休まず、あきらめず」に提出していくことが大切です。そのためには、自分の生活リズムや学習スタイルを踏まえながら学習計画をしっかりと立て、学習を進めることが大切です。

 しかし、「あせらず、休まず、あきらめず」にとはいっても、レポートにはやはり提出期限や合格期限があります。

 このことについて、高等学校学習指導要領には、「学期当初や年度末、試験前に添削課題をまとめて提出することを可能とするような運用を行ったり、添削指導や面接指導が完了する前に、当該学期の全ての学習内容を対象とした学期末の試験を実施したりすることがないよう」計画的に実施することが必要であるとしています。

 広島みらい創生高等学校においては、レポートの提出時期の目安を各回のレポートやシラバス等に記載し、レポートの提出が遅れ気味の生徒に対しては、きめ細かな声かけ等を行ったりするなど、これまで学習する習慣が十分身に付いていない生徒でも、学習が計画的に進むよう丁寧に支援を行っています。

 また、面接指導の時に、添削課題(レポート)で分からないところを質問することもできます。面接指導がない日でも、気軽に相談することもできる(事前に日時の予約を取っておくのがよい)ので、学習の進め方に不安があるという人は、学習方法などを教えてもらいながら、添削課題(レポート)に取り組んでいくのもよいのではないかと思います。

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