広島には「みらい」があるじゃん

~中学生、高校生、保護者、教員の広場~

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3-6 新しい学びのスタイル3(転籍)


 新しい学びのスタイル2では、定通併修へいしゅうによる単位認定の制度について説明しましたが、定時制の課程と通信制の課程の生徒が、それぞれ別の課程の科目を学習する方法がもう1つあります。それが3つ目の転籍てんせきという制度です。これは、いわゆる転校と同じ意味ですが、広島みらい創生高等学校には、定時制の課程と通信制の課程の2つの課程があるため、学校を変わらなくても課程だけを変更することができます。学校は変わらずに課程における在籍が変わるだけなので、転学ではなく転籍と呼ばれます。

 定通併修制度を利用する場合は、在籍する課程で最低1単位は修得しなければなりませんが、それが難しい場合や別課程での学習に専念したい場合には、転籍は選択肢せんたくしの1つとなります。

 例えば、通信教育コース(通信制の課程)に在籍する生徒が平日登校コース(定時制の課程)の科目を履修する場合、平日登校コース(定時制の課程)の授業は平日に行われるため、月曜日から金曜日は平日登校コース(定時制の課程)の授業を受けて、通信教育コース(通信制の課程)の授業(面接指導という)を受けるのは、これ以外の曜日や時間帯となってしまいます。そうすると、月曜日から金曜日に日中は平日登校コース(定時制の課程)の授業を受けて、通信教育コース(通信制の課程)の面接指導は日曜日や夜間に受けることになり、生徒の負担感はどうしても大きくなってしまいます。

 通信教育コース(通信制の課程)の面接指導は受けずに、平日登校コース(定時制の課程)の授業だけを受けることができれば、この問題は解決します。もちろんその逆のパターンの場合も同様です。

 転籍するためには、転籍先の課程の定員に空きがあることや転籍試験を受けなければならないなどの制約がありますが、転籍は自分に合った学び方を選択することができる便利な制度といえます。

 ただし、転籍の場合には、転籍前の課程では学習できた科目でも、転籍先の課程でその科目が開設されていない場合は、学習することができなくなるので注意が必要です。

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