令和7(2025)年8月27日に文部科学省は「令和7年度学校基本調査(速報値)」を公表しました。
「学校基本調査」は、学校教育行政上の基礎資料を得ることを目的とした、全国の学校に関する基本的事項(学校数、在学者数、教職員数、卒業後の進路状況等)を調査する重要な統計調査で、毎年5月1日を調査の期日としています。
その年の確定値が調査報告書として公表されるのは実施年の12月ごろですが、今回はその「速報値」が公表されました。
全国の全日制・定時制の課程の高等学校で学ぶ生徒数は、国公私立合わせて2,873,628人で、前年度の2,906,921人から33,293人減少しています。
その一方で、通信制の課程の高等学校で学ぶ生徒数は、305,221人で、前年度の290,087人から15,134人増加し、過去最多となりました。通信制の課程の高等学校で学ぶ生徒の割合は9.6%で、前年度の9.1%から0.5ポイント増加しました。
それでは、広島県の状況はどうでしょうか?
広島県においては、全日制・定時制の課程の高等学校で学ぶ生徒数は、国公私立合わせて66,074人で、前年度の66,610人から536人減少しています。
その一方で、通信制の課程の高等学校で学ぶ生徒数は、4,534人で、前年度の3,891人から643人増加し、通信制の課程の高等学校で学ぶ生徒の割合は6.4%、前年度の5.5%から0.9ポイントも増加しました。
広島県内の通信制の課程の高等学校は令和6(2024)年度は10校(公立2校、私立8校)でしたが、令和7(2025)年度には私立が1校増えて11校(公立2校、私立9校)になりました。
自分に合った学び方が選択できる通信制の課程の高等学校で学ぶ生徒は今後も着実に増加していくと思われます。
なお、通信制の課程の高等学校で学ぶ生徒については、「通信制の課程の高等学校で学んでいる生徒数」(追加情報7)でも説明しているので、参考にしてください。
