広島には「みらい」があるじゃん

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1 サテライト施設(通信教育連携協力施設)


 通信制の課程の高等学校の中には、本校以外に学習の拠点となる施設を設けている場合があります。これらの施設のことをサテライト施設(分校、協力校、技能教育施設、サポート校など)と呼んでいます(詳しくは5―2参照)。

 文部科学省は、高等学校通信教育の質の確保・向上を図る観点から、令和3年3月に「高等学校通信教育規程」を改正し、それまでのサテライト施設を「通信教育連携協力施設」として、法的位置づけを明確化しました。

 これにより、通信教育の実施における施設の役割や基準が明確化され、通信制の課程の高等学校を卒業するために必要な面接指導(スクーリング)や試験等を行う施設(「面接指導等実施施設」と呼びます)と、面接指導以外の生徒の日常的な学習支援、進路選択に係る相談等を行う施設(「学習等支援施設」と呼びます)は明確に区分されることになりました。

 私立の広域通信制の高等学校ではサテライト施設(通信教育連携協力施設)を設けるのは一般的ですが、公立の通信制の課程の高等学校ではどのようになっているのでしょうか?

 広島県内の通信制の課程の公立高等学校は、広島市にある広島市立広島みらい創生高等学校と福山市にある広島県立東高等学校の2校しかありません。このうち、広島県立東高等学校では、サテライト施設(通信教育連携協力施設)を設けています。

 広島県立東高等学校のHPを見ると次のような記述が見られます。

 本校には、通信教育連携協力施設スクーリングとして、三原スクーリング、世羅スクーリングがあります。これらは、広島県東部の中山間地域や尾道、三原地域で生活または勤務している生徒で、福山市にある本校に通うことが困難な場合、利用することができます。 
<開設場所>
・三原スクーリング … 三原中央公民館 (三原市円一町二丁目3番地)
・世羅スクーリング … 広島県立世羅高等学校(世羅郡世羅町本郷870番地) 

(出典:広島県立東高等学校HP(kyouryokukou.pdf)から一部抜粋)

 広島県東部の中山間地域や島しょ部などでは交通の便が悪く、本校へ通学するのが難しい生徒もいるため、広島県立東高等学校では、このようなサテライト施設(通信教育連携協力施設)を設けて生徒の学習が円滑に進むよう支援をしています。

 ただし、サテライト施設(通信教育連携協力施設)でのスリーリング回数は限られているため、この通信教育連携協力施設スクーリングだけで、卒業に必要なすべての科目の単位を修得することは難しいようです。

 これに対して、広島市立広島みらい創生高等学校は、広島市内の大変交通の便が良いところに立地しているため、このようなサテライト施設(通信教育連携協力施設)を設けるのではなく、本校での教育活動を充実させ、生徒の皆さんの学習が円滑に進むよう支援をしています。

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